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海洋堂 必殺仕事人 フィギュアコレクション ~ 中村主水、三味線屋勇次、組紐屋の竜のレビューです。
ご存じ ”必殺” シリーズのひとつにしてもっとも知名度があるであろう 必殺仕事人 。その仕事人の中でも名のある5人をスケールフィギュア化した商品。今回はその内の3人です。

必殺仕事人は、必殺仕掛人から始まる必殺シリーズの中では第15弾にあたる作品。晴らせぬ恨みを金をもらって晴らす仕業人や商売人と呼ばれる闇の稼業を描いた作品。必殺シリーズ自体が多くの作品をやっているが、仕事人だけでもシリーズは長い。その作品数は多く、中には西部開拓時代のアメリカにタイムスリップした話や、主水・勇次・秀・加代の子孫が登場する必殺現代版など奇抜な作品もある。必殺と言えば、悪を葬るシーンでのBGMも印象的ですが、あの曲も幾つもの種類がある。これとかこれとかこれとか・・・

そのシリーズの中から

江戸町奉行所の同心・中村主水 (藤田まこと)
表では三味線屋を稼業とする勇次 (中条きよし)
日本橋に店を構える組紐職人・竜 (京本政樹)

の3人を立体化したフィギュアをご紹介。

初登場は、勇次は新・必殺(仕事人シリーズ第2作)、竜は必殺Ⅴ(仕事人シリーズ第5作)となっている。
仕事人シリーズの主人公とも言える主水は、仕事人ではなく必殺シリーズ第2作 『必殺仕置人』 が初登場。またこの時は主人公ではなく、仕事を受けない回や登場しない回も幾度とあったよう。ただ、当時は余り見受けられなかった主水のキャラクターが当時の視聴者には受け、長寿番組を育て上げる要因になったようで、実質、シリーズの顔と言えるかと。(当時は高度経済成長期で、主水のキャラクターはサラリーマン達の共感・羨望の対象となったらしい)
なお、このフィギュアコレクションは全部で5人だそうで、残りは飾り職人の秀(三田村邦彦)と花屋の政(村上弘明)があります。


このフィギュア自体は2000年の年末辺りに出たものらしいです。製作元は海洋堂。いかんせん10年ほど前のフィギュアなので文献がほとんどないんですよね。探してたらホビーサーチにて2000年の12月中旬辺りに発売したって記録が・・・意外と知ってるところにあった(;´∀`) なお、2000年12月中旬発売なのは中村主水のみで、他の2人は2001年1月発売となってました。私は先月辺りだったか、隣町にある中古ショップにて、5体セットで売ってあるのを買いました。ちょうど必殺のスペシャルを見た後だったので、その勢いってのもあったようななかったような・・・。その時は7000円だったのですが、定価がわからないんで、実際お得なのかどうかもわかんねw 秀と政についてはまた後日。




作品名必殺仕事人
企画・製作元海洋堂
発売元XEBEC
販売元株式会社レッズ
発売日2000/12~2001/01
原型制作村田明玄
仕様塗装済・一部可動フィギュア




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ケースは、赤に黒といかにもなカラーリング。血しぶきを思わせる絵も描かれています。箱の後ろは、5体とも共通のものでした。箱の大きさは一般的な1/8スケールフィギュアの箱ぐらいの大きさはあって、さすがに5つもあると・・・ねぇ(;´∀`)



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勇次と竜のケースがこちら。キャラクターの顔アップ写真の右に書かれている語りはそれぞれ違うものが書かれていますね。箱の外から見てもわかるでしょうけど、かなり似てます! いやま、似せて作っていることはもちろんなんでしょうけど、10年前にもうこのクオリティができてたんだなーと思うと、ちょっと歴史を感じずにはいられないですね(;゚д゚)




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まずは、中村主水から。ご存じ、必殺シリーズの顔とも言える。普段はしがない婿養子、職場でも役立たず呼ばわれされるが、裏に回ればその優れた頭脳と剣技で悪人を葬るすごい人。
見てわかると思いますが、本当によくできています。いや、ほんとよくできてるわ、これ。
脇差しは別パーツで、開封後差し込むようになっています。右手にあるのは、同心はかならず持っているらしい十手。

実は主水だけ付属パーツを撮るのを忘れていました(;´∀`)> 刀の鞘はメインの刀と短い脇差しの二本。抜刀したものとそうでないものがそれぞれ一種類ずつと、必殺仕事人Ⅴなどで使われた柄の中に刃が仕込んであるタイプのものと、計五本あります。また、刀自体も一本ずつあります。あと、写真にもある十手で以上。



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顔アップ。鼻や口周りのシワとかまで再現されています。さずがに10年も前のものなので、多少剥げている分は仕方ない。
髷や横髪など塗っているだけでなく、ちゃんと彫りが入っている。耳も細かく造形されています。

首にはトレードマークとも言えるマフラー。このマフラーは藤田まことさんが寒さをしのぐために小道具係から借りたものをそのまま撮影にしようしたらしく、それがそのまま定着したんだとか。

これを見てわかると思いますが、実在の人のフィギュアってアニメとかのフィギュアよりも表現が難しい、一方でもとが立体なので2次元を3次元に起こす必要がないって点があったり、やはりアニメとかのフィギュアとは違うんですかね。



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着物の出来もいいですね。今ほどこまかではないでしょうけど、シワ造形とか縫い目、重ねているところなどよく再現されています。ひらりと翻る袖なんか雰囲気出そうでいい!

このシリーズ全キャラクターに言えることですが、首や肩、腕が可動するようになっています。一部、肘や胴体が可動するのもいたり。主水は肩と腕(着物から出ている部分)が回せるようになっていました。ただ、これも全員共通して言えたことなんですが、いかんせん前のフィギュアなので、最初触った時にはかなり固くなっていて、少し力んだらパキッって音がして回せるようになりました(;´∀`)くっついてしまっていたようです。正直折れたのかとひやひやしましたわ。


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灰色の袴にはシャドーのようなものが入っていて、影がかかっているような作り。シワ造形もいいですし、裾がひらっとしていて生足が見えた感じがww 袴から足が垣間見えるのも時代劇ですね^^



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後ろ側もシワ造形など作り込まれています( ´∀`)b 裾にやや丸みがあるのもいいよね。
前の方にもありましたが、丸に唐花のプリントは彼の家の家紋です。



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袴の後ろはこんな感じ。



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右手に持っている十手には、中村の文字が入った飾りがついています。



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両手とも、この持ち手しかなく、他の手に差し替えることもないです。獲物は持ち替えが可能で、基本、右手専用左手専用になるものはないですかね。

刀の出来もまずまずいいかと。塗装も結構綺麗に塗れています。


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さきほど触れた抜刀している時の鞘はこんな感じ。飾りの紐もちゃんとついています( ´∀`)b




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続いて、三味線屋の勇次。名の通り、表は三味線屋。中条きよしさん演じる人で、シリーズ後期の中でも代表的なメンバーの一人。仕事人Ⅳの続編 『必殺仕切人』 にも登場している。
裏の仕事には、三味線の三の糸(一番細い糸)を使っている。その糸に蝋燭の蝋と油をしみこませ、悪人の首に巻き付けて窒息させる技を得意とする。今でも他の役者によって使われている手法だが、登場初期は今のように糸をはじくことはなく、宙づりにするのが多かったもよう。

これまたよく似ています。最初の頃はもう少しばかりか顔が細かったような気もするけど、フィギュアで見るとこちらの方がバランスがよさげなのでこれいいかなと。持ち方も摘むようなものなので、指の形も独特。袖のシワ造形がほんとにすげぇのなんの!



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こんなこというと役者の方に失礼かもですが、鼻とかもよくできているんですよね。目の焦点とかは少し違和感ありますが、これはみんなそんな感じでしたので、特に気にしない方向で。そんなことよりも、この完成度がですね。
髪造形とかもほんと素晴らしいですわ。これ、今の役者のバージョンとかで作ってくれないかしら...



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着物の造形も上々。腰の帯のすぐ上にシワが寄っていたり、上着の裾が翻るようになっているところもいい。
肩なんですが、きっちり入るような入らないようなって感じなんですよね もう少し暖めれば、もっときっちり入ったかも。
なお、勇次は従来の箇所以外に、肘も回せるようになっていました。

ところで、上着の塗装はメタリック感ある紫です。これは次にレビューする予定の秀とかもそうなのですが、メタリック塗装故にベタベタします。撮影の途中、何回手を洗ったことか...。とはいえ、綺麗に塗装されているので、フィギュア自体には文句はないかな。



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足は塗装ははみ出ている分はあるものの、爪まできっちり造形・塗装がされています。



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背中には南無阿弥陀佛の文字。陀仏じゃなくて陀佛なんですね。こう書いても、「だぶつ」 って読むのか。
ゴールドメタリックで綺麗にプリントされています。




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最後は、京さま演じる組紐屋の竜。個人的には、主水の次に記憶に残っているキャラクターです。まぁ今でも舞台などで演じられていることも記憶に新しい理由の一つではあるかと。
裏の仕事では当然、組紐を使用。見ての通り、派手な衣装を身に包んで仕事をする異色の仕事人。役者の中でも色白肌で線の細いながら、組紐を敵の首に絡めて屋根をぶち破るなど荒技もこなす。

今でもかっこいい京本政樹さんが演じているだけあって、実にかっこよく仕上がっています。それでいて似てるからすごいよね( ´∀`)b



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目元や口、髪造形など、やはり細かく再現されています。顔の右側にある折れている髪造形は若干気にならないでもないですが...



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勇次に比べるとメタリック感はない普通の塗装ですが、赤と黒を混ぜたコントラストのある配色がされた派手さがいいでしょうか。銀のラメが入っていることから、激闘編初期の衣装かな。シワや袖の造形はもう言わずもがな( ´∀`)b
線の細いキャラクター故か、京本さんがもともとそうなのか、指が少し長めに見えなくもない。



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横からの図。塗装は若干粗いものの、袖の造形など作り込まれています。



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勇次同様に、着物の裾のひらりとした表現などいいですね。
草履の紐もしっかり組紐になっているなど、再現度ばっちりです!



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お背中の方はこんな感じ。帯の仕上がりもいいです。

余談ですが、先に説明しておくと、竜の紐は袖の腋とかに挟み込むといいらしいと説明書にありましたが、帯に引っかけた方がピンと張るのでこうしてあります。ただ、そうすると、紐の残りはどうするねんって話で なので、写真で後ろを撮った時は、紐の残りがもろに見えています。



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下の方はこんな感じです。



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勇次と竜についている付属パーツです。左が竜で、右が勇次。
勇次には、必殺に使う三味線の弦以外に、表で使う三味線など道具が付属。
竜には、必殺に使う組紐の他に鈴などついています。鈴と分銅が一つずつあって、その他、組紐のコマもついており、お好みで使用できます。



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まずは、勇次が持つ弦。
写真の通り、親指と人差し指の間で摘むようにして持たせます。これが意外と、神経使うのよね^^;
弦の先が勇次の口の方へ向くようにさせるなど、いろいろ面倒でしたw


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表の仕事で使う三味線とかもついているのは嬉しかったです。
他のキャラクターにも裏の仕事だけじゃなく、他の付属品とかもついていて、ここはさすが海洋堂さんですね^^



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さぁ、竜の組紐です。正直な話、今回の五人の中でこの組紐の糸通しが一番時間かかりました。組紐自体の結び目がもともと両端にあって、これが鈴の穴より大きい上に、かたくてほどけない。切るわけにもいかない、うがぁぁぁぁぁ└(#´∀`)┘って感じでしたわ。数十分かけてやっと通せました・・・w

毛先がかなり粗くなっちゃいましたが、もうそんなこと言ってられませんでしたわ。
分銅とかもありますが、もうやる気でねぇ...

ちなみに、組紐は伊賀の名産。そういう理由もあって、竜は伊賀流に属していた抜け忍であるという設定で、本編中盤で明らかとなる。屋根の上へ身軽に飛ぶシーンもあり、ただものではないことが劇中に描かれている。



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左手の親指と人差し指の間に引っかけ、前述にある通り、後ろに通します。




あとは適当にね。

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しかし、ホビーショップでこれを見るまで、必殺のフィギュアがあること自体知りませんでした。
ってか、お店でも近くにいた子供達が 「あ、必殺や!」 って言ったことで気づいたんですよね。(棚の下の見えにくいところにあって、さらにその前に小さな箱が幾つかあって隙間から必殺の文字が



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首も可動できるのが何気にいいね!



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なぜか勇次の写真が多いですw
ところで、なぜ彼だけ○○の○じゃないんでしょうねぇ?



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これを立てかける何かがついていたらもっとよかったんだけど...



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三味線屋 勇次



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番号は箱にあるとおり、Vol.1が主水、2が勇次、3が竜になっている。仕事人初期から出ている秀が後になっているのは、勇次と竜の必殺の技が似ているからでしょうね。次レビューする予定の秀と政も同じ刺す系のタイプですし、そういうところで合わせたのかと。



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組紐屋の



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もちろん、セットで撮るのも忘れなく。



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主水の手が違和感あるけど、こういうところは昔のフィギュアで、何気に好きだったりする。
今のでこれだったらふざけんなー!だけどねw



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きぬみの数々らす仕事裏稼業



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最後は、もちろんこの人で。

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中村主水


以上、海洋堂 必殺仕事人 フィギュアコレクション ~ 中村主水、三味線屋勇次、組紐屋の竜でしたー

いや、思った以上によくできていてビックリでした。いかんせん参考文献もなく購入したので、開封してから付属パーツの多さやアクションギミックがあることを知って、予想以上に嬉しかった。多少粗くなっているものの、細かい再現度と、劇中を再現できそうなセットとボリューム的にも申し分ないものでした。

また、中途に穴あきなく五人セットで手に入ったのがラッキーでしたね。次のレビューでは飾り職人の秀、花屋の政を紹介します!




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